2016/03/31

オーストラリア海軍のイージス艦初号機

オーストラリア海軍で初となるイージス艦Hobart class destroyerのイージスシステムのテストが開始されました。
テストにはロッキードマーチンのIntegrated Test Team (ITT)が参加しているとのことです。
現在オーストラリアではSEA4000プログラムにもとづき、この艦とあわせて計3隻のイージス艦を建造予定です。
一般的に海軍は任務(訓練)、移動、整備(休暇)という3形態で運用されているようですので、オーストラリアでは少なくとも1隻のイージス艦が常時即応可能状態になるようですね。

ロッキードマーチンは40年以上Aegis Combat Systemに投資しており、米海軍をはじめとして5つの同盟国海軍にそのシステムを提供しています。(日本は米国に次いでその保有艦艇が多い国です)
ちなみに防衛企業については陸海空を制覇したいと常々思っていたのですが、よく考えるとロッキードマーチンだけで陸(UH-60 Black Hawk)、海(Aegis Combat System、Mk41VLS)、空(F-35 Lightning II)を制覇済みでした。
まあそれはともかくとしてNOC,GD,RTN,LLL,HIIといった企業は獲得候補として検討していきたいです。

Disclosure:Long LMT

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2016/03/30

めも:過去40年間は配当支払い企業を選択するだけでよかった



前にも似たようなグラフを載せた気がしますので重複になるかもですが。

1972年~2010年では配当支払い企業を選択していればS&P500のリターンを上回った。
一方、減配、無配になった企業や配当支払いしていない企業だと大幅にリターンは減っている。
(ただし結果は税金や売買手数料が考慮されていない可能性が高い。勿論個々の企業すべてにあてはまるわけではない)

$100を7.3%で当該期間運用すると$1,455
$100を7.4%で当該期間運用すると$1,507
$100を8.8%で当該期間運用すると$2,465
$100を9.6%で当該期間運用すると$3,257

この先40年間も同じ結果になるといいですね。

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2016/03/28

めも:10年ごとのトータルリターンに占める配当の割合



S&P500について1940年代から70年間のトータルリターンに占める配当の割合を調査したもの。

70年間では平均するとトータルリターンのうち配当が5割強を占めた。
株価上昇が弱い10年間、1940年代や1970年代ではトータルリターンのうち配当が7割以上を占めた。
株価上昇が強い10年間、1990年代ではトータルリターンのうち配当が1/4を占めた。
2度のバブルに沈んだ10年間、2000年代では配当が株価下落をある程度緩和し1桁台のマイナスとなった。

配当金の重要性を示す調査結果はいろいろと出ていますが、10年ごとの結果ははじめて見たのでめもとして載せておきます。

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2016/03/22

英国の砂糖税

飲料に含まれる砂糖の量に応じて課税されるとのこと。
コカ・コーラだと1缶あたり12セント値上がりする。
同様の税制でメキシコではソーダ税が導入されている。
米国ではこの種の税制導入はいまだ一部に留まっていて、多くは業界がロビー活動やらなんやらに大金をかけて導入阻止しているらしい。

個人的には導入されても、
値上げしやすくなる
課税額プラスアルファで値上げすれば利益は増える
投資家からはリターンが以前より低下すると思われて株価の下押し圧力になる
と、いいことづくめな気がする。たばこと同じで。

むしろ導入によって国民が健康になることでヘルスケアセクターのリターンが低下するというほうが現実的な気がする。試算によると全米で導入すれば心臓病と脳卒中の発生件数がそれぞれ10万件、8,000件減少すると見込まれる、とのこと。たぶん試算以上の効果がでると思う。
ちなみに以前どこかで読んだけど米国の一人あたり砂糖消費量(年間)は日本人の倍くらいらしい。
日本ではこの税制は導入されないかな。

Disclosure:Long KO

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2016/03/21

Sherwin-Williams(SHW) がValspar(VAL) を買収

$9.3Bで買収合意。
支払いは全額現金、プレミアムは41%。
2017Q1に買収完了予定。

両社の経営陣は全員合意。株主の合意待ち。
合併に関して一切の事業切り離しなしで当局の承認が得られると考えている。

SHWは配当金を維持する。(38年連続増配なのでそれを維持するということかな)
合併により2年間で$280Mのコスト削減を見込む。

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2016/03/20

Premium milkをBillion Dollar Brandに 

Coke Thinks Designer Milk Could Be a Billion-Dollar Brand

The Coca-Cola Company(KO)がFairlifeというブランドで販売しているミルクがあります。


FairlifeのCEOはかつてKOでCMOを務めていた人です。そのときにMinute Maidを$1Bブランド、高収益商品に押し上げた実績があります。彼はFairlifeでも同じことをするつもりです。

農務省によると米国における1人あたりの年間ミルク消費量は
1945年42ガロン(160リットル)から
2013年19ガロン(72リットル)まで落ちているようです。

一方、ニールセンの調査によるとここ1年ではSpecialty milkの伸張が著しいとのこと。


KOがSpecialty milkと位置づけるカテゴリーの売上ペースは2014年9%増、2015年21%増。
Fairlifeの前年売上高は$90Mだったようですが、この先$1Bブランドに押し上げることができるでしょうか。

Disclosure:Long KO

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2016/03/19

企業がやるべき2つのこと インドラ・ヌーイ

今月のHBRに彼女へのインタビューが載っていたのでめもとして抜粋。

企業がやるべき2つのことは
・売上高成長率を1桁台半ばに維持すること
・最終利益をそれ以上のペースで成長させること

同社の場合、製品ラインの拡充により売上拡大を維持し、特定の地域やセグメントでいくつかのヒット商品が出せることを模索している。
一例はマウンテンデュー・キックスタート。女性に評判がよく新規顧客層の取り込みに成功した。
売上高は2年間で2億ドルを超え、業界ではまれに見る好成績。

また彼女は企業にとって変化が重要だと言います。
従来は7年から10年程度のサイクルで変化を起こしていればよかったが、最近では2、3年程度で変化が必要、とのこと。
私は企業の変化においては人材のdiversificationが最も重要なことの1つだと考えています。
同社のトップはインド人で女性ということもありその点は問題ないですね。

なお今回のインタビューはデザインに関することでしたが、そこで話に出てきたのがたぶんこれだと思います。

いわゆる自動販売機なのですが、タッチパネルでドリンクと好みのフレーバーを選択すると画面には果汁を絞ってフレーバーを追加している様子が映し出されるようです。
たんにものを売るのではなくユーザーに購入体験を提供する、ということに取り組んでいるんですね。

Disclosure:Long PEP

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2016/03/17

Son of the Blackbird: unmanned aircraft, Mach 6



SR-72(Lockheed Martin)
hypersonic aircraftというカテゴリーに属する無人機
最高速度マッハ6
兵装はconventional weapons, nuclear warheads, hypersonic missiles

ステルス性能に注力されていないのは、脅威に対してはスピードで対抗するという設計思想があるようです。
つまりBダッシュで(マッハ6で)逃げるということですね。
同社のプログラムマネージャによると、今後数十年間スピードは脅威への対抗として優位性を発揮することになる、と。

マッハ6というとおよそ7000km/hで、これは米国から大陸へ1時間足らずで到着できることを意味します。
かつてSR-71 Blackbirdが有人でニューヨークからロンドンまで2時間足らずで飛行しましたが、後継機となるSR-72ではその半分です。
米国本土への配備はもちろんのこと各地に展開しているCarrier Strike Groupに配備すれば、Carrierのある位置から半径7000kmがカバー範囲となり、 事実上世界中のあらゆる地点への即応が可能になります。

プロトタイプは2018年完成、運用開始は2030年の予定です。
F-35に続いてこの機体も大量に同盟国へ売り込みたい。
そんなに高くないよ、とのことです。

Disclosure:Long LMT

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キヤノンの東芝メディカル買収、譲渡契約締結

どこかの企業がなぜキヤノンに独占交渉権を与えたのか質問状をだしていた気がしますが、本日譲渡契約締結となりました。当局の認可がおりる前提条件あり。

東芝メディカルの単体決算が公開されていたので前年の数値を確認すると、
売上高 2800億円
営業利益 177億円
とのことでした。

買収額6655億円は自己資金と借り入れでファイナンス。
営業利益の38倍での買収となり、やはり高い。
キヤノンの前年決算と単純合算すると営業利益率は0.2ポイント押し下げられます。
昨年のアクシスに続いて高い買物をしたので増配はしばらく望み薄な気がします。

Disclosure:Long キヤノン

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2016/03/13

Hybrid Airship: No Roads, No Problem



Lockheed MartinとHybrid Enterprisesが開発中のship
1回の飛行で着陸無しで数千キロの移動が可能
最高時速110キロ
積載可能容量20トン
サッカー場2つ分の広さがあれば離着陸可能
着水できる(砂場、氷上も)



今日地球上ではすぐに手がとどくエリアの資源はあらかた取り出し済みであるものの、アフリカの遠隔地などにはいまだ金など鉱物資源が残っています。
これまでは遠隔地へ行くには道を切り開いて道路や線路を整備するところからはじめる必要がありました。
でもこのshipがあればこういったインフラは不要になるのでコストと時間の削減が可能となります。
試算では$20Bの鉄鉱石プラントプロジェクトで$7Bのコスト削減が可能とのこと。
あるコンサルによるとこのshipはgame changerになる可能性があるらしい。

イメージとしてはまずは採掘の初期段階で現地へ行って実地調査するときに使う、とかでしょうか。試掘結果が採算に見合うと判断されてプロジェクトが実行されれば資源搬出にはこれまで同様インフラ整備が必要になるでしょうし。
既存のインフがあるところまで搬出するという限定的な使用に限ればshipの往復ですむのでインフラ整備も不要になるのかも。
ただホームページの紹介動画では重機や人を運んでいる様子が流れていましたのでどちらかというと前者の使い方のように思います。

Lockheed Martinは20年以上Hybrid Airship technologyに投資してきて、8年前に試作機ができたそうです。
すでに商業用モデルを作る準備に入っていて、現在米国当局からの認可待ち。
2018年にin operationを見込んでいる。
当初の販売先はoil and gas, mining industries
世界中で飛び回るようになればアフターマーケットでも稼げそうです。

エアクラフトの新しいカテゴリーを考え出すイノベーションはさすが米国といったところ。
Skunk worksには今後も期待したい。

Disclosure:Long LMT

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キヤノンの東芝メディカル買収

7000億円規模で買収と報道されている。

wikipediaによると、東芝メディカルは
医療機器の製造販売では日本1位、世界4位。日本のCTシェア60%、エコーシェア35%ともに1位。
とのこと。

売上高4000億円、営業利益150億円らしい。
ざっくり営業利益の50倍での買物となりそう。
最近キヤノンは買収に高いお金を払いすぎな気がする。

現状カメラは売上が減少で、複写機は微増。
ネットワークカメラやライフサイエンスといった成長できる分野へ資本配分を増やしていくようだが、さてどうなりますか。

Disclosure:Long キヤノン

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2016/03/11

General Mills (GIS) 増配4.5%

今月8日に増配していました。
今回で13年連続増配です。

Disclosure:Long GIS

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米ナスダック、ISEをドイツ取引所から買収で合意

米ナスダック、ISEをドイツ取引所から買収で合意

米ナスダックはドイツ取引所傘下のインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を11億ドル(約1250億円)で買収することで合意。
ISEは3つのオプション市場を運営している。
ナスダック傘下の3市場を合わせた計6市場の米オプション取引に占める割合は38%となり、現在シェア首位のCBOEホールディングスの27%を上回る。
とのこと。

配当成長のカテゴリーには該当しないかもですが、オプションや先物取引を提供している企業へは将来的に投資したいと考えています。
候補はCME,ICE,CBOEそして今回のNDAQです。

それにしても日本語の記事になると英字が全角になる(CBOEがCBOEとか)のはそろそろなんとかならないのでしょうかね。


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2016/03/09

シェブロンは増配継続予定

本日のNMSによるとCVXは、
2017年、2018年の予算を最大で36%削減
28年連続増配中の配当金は今後も引き上げると強調
とのこと。

先だってCOPが減配を発表しましたが、保有しているオイルメジャーXOM,BPの配当の行方も、私気になります。
まあ減配したとしても継続保有の方針ではありますが。

intermission - 氷菓
実写化が発表されたようですね。
米澤穂信の作品はよく読んでいるほうですが、たしかインシテミルの実写化はたいへんたいへんひどいできだったと記憶しています。
さて今回はどうでしょうか、私気になります。

Disclosure:Long BP,CVX,XOM

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2016/03/03

配当成長ポートフォリオの配当金(2016年2月)





月間増加率19.8%(前年同期比)
うち配当成長による増加0.6%
うち追加投資による増加19.3%

YTD増加率25.3%(前年同期比)
うち配当成長による増加4.7%
うち追加投資による増加20.6%

今月は英国企業から配当金がありました。
現地通貨では増配でしたがドルベースの受取は減少、配当成長はほぼゼロとなりました。

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2016/03/02

2016年2月の取引

買:
MDLZ $3000
GSK $3000

売:
PFF 全部
個別日本企業 150万円

intermission - 偶然は論理的である(ヨハン・クライフ)
私がサッカーに興味を持ったのはフランスワールドカップに日本代表が出場したときでした。
以来日本代表戦を中心にサッカーを見てきたわけですが。

「サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか(辰巳出版)」
サッカー界でもマネーボールのようにゲームをデータでとらえようという試みはあるようですね。
・サッカーで勝利を支配するのは運が50%、実力の違いが50%
・09/10シーズンのプレミアでは得点王のドログバよりルーニーやベントのほうがストライカーとしての価値が高い
・3選手の最適な交代タイミングはあるのか
といったもので100%その内容を支持するかどうかは別としてなかなか面白い本です。


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2016/03/01

罪な企業への投資

Fabozzi, Ma and Oliphantによると
1970年から2007年の期間、
複数の国の市場から十分な流動性がある罪な企業267社を選び、
市場平均に対するカテゴリー毎の超過リターンを確認したところ以下の結果となった。
5.3% 酒
9.6% バイオテクノロジー
10.0% アダルトサービス
14.7% たばこ
24.6% 兵器
26.4% ゲーム(ビデオゲームではなくてカジノビジネスなどのことと思われる)

罪な企業の詳細な定義は分かりませんでした。
兵器やたばこが罪な企業であるという認識には反対より賛成の声が大きい気がします。
最近では課税逃れをする企業(合法か違法かはとりあえずおいといて)もこうした企業群とひとくくりにされていわゆる社会的責任投資の対象からはずす検討もなされているようです。スターバックスやファイザーのことですね(他にも沢山ありますが)。どちらも長期保有に適した企業だと思います。
カテゴリーではないですが環境破壊、人権侵害、性差別なども罪な企業に該当しそうです。

私のポートフォリオに欠けているバイオテクノロジー、アダルトサービス、ゲームあたりを今後追加できるといいのですが。できればあまり減配しなさそうなところを。

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