2016/11/03

香りのない人生なんて

いつもお世話になりっぱなしのCCCリストをみていて目にとまったInternational Flavors & Fragrances(IFF)
14年連続増配で最近の増配率は高め。現在の利回りは2%弱程度。
食品用香料と香粧品用香料の大手香料メーカーとのこと。

香料業界についてちょっとだけ確認してみた。
データは国内香料大手の長谷川香料より。


上位4社でシェア半分以上を占める。
IFFは第3位。
なお第6位のWild FlavorsはArcher Daniels Midlandが2014年に買収した企業。


世界市場の2003-2014CAGRは4%弱。
IFFは市場とともに成長している。営業利益は15~20%程度。
ADMは買収したWild Flavorsをそれまで保有していた事業とあわせてWild Flavors and Specialty Ingredients(WFSI)というセグメントでひとくくりにしている。単体での数字はわからないがWFSIの営業利益は11%となっている。

長谷川香料の資料によると、香料業界はイカの高い参入障壁があるとのこと。
・市場規模としては特に大きくない
・大きな設備投資と研究開発費
・品質保証体制確立の必要性

他に障壁や業界が享受できるメリットを考えてみると、
・香料は顧客からのテーラーメイドなので香料を作ってしまえば以後取引は固定できる。スイッチングコストが高い?
・ブランド力の高い食品や化粧品の香料をおさえれば継続的消費にともなう売上が期待できる。リセッションでも大きく業績が傾かない?
とかかな。

優良な香料という資産を保有している企業なら今後もそこそこ競争力を維持できるのではないかと楽観的に考える。
ただし残念ながら国内香料企業はここ10年営業利益が伸びていない。
Wild Flavorsには今後もしっかり利益をあげていただくとしてIFFを投資対象として検討したい。

Disclosure:Long ADM

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