I want to show a process increasing dividends with using 'force of dividend growth'.
配当成長のちからを使って配当金を増やしていく過程を公開できればと思います。
2015/10/11
nut king call
Fastenal Company(FAST) は主に北米でボルト、ナットなどを販売している会社。
半世紀をかけて北米に配送ネットワークを築いてきた。
白い点がstore、黄色い星がdistribution center
mottoは"Growth Through Customer Service"
2014年顧客のために走り回った距離は地球5周分。
売上と利益:
リセッションで一時落ち込みはあるものの堅調な成長を続けている。
利益率も最近は20%超の高水準を維持。
1株あたり指標:
最近のFCFはぱっとしない。
配当:
1991年に配当支払いを開始して以来連続増配中(特別配当などを除く)
大きなでこぼこがあるところは特別配当が原因ぽい。
現在のpayout ratioはおよそ60%、yieldは2.87%
yield3%弱なら私の投資対象になる(yieldが低い企業への投資はなるべく控えたい。例外あり)
PE22はちょっと高めだが。
キャッシュ:
可もなく不可もなく。
バランスシート:
資産では在庫が4割弱を占めていて多め。ここ最近ほぼ同じ割合なのでこのへんが適正水準のもよう。
負債ではLong-term debtがゼロ。負債比率も米国企業としてはかなり低め。レバレッジを効かせる余地は十分にある。
店舗数:
2009年出店が少なかったのはリセッションの影響と思われる。
2011年以降出店ペースは過去に比べると落ちている。しかし売上はいぜんとして10%成長を続けている。
これはvending machine(自動販売機)設置にちからを入れているからで、その売上成長率は年率20%。
また北米に14のdistribution centerがあり、今後数年でWashington, North Carolina, Kansasにcenter新設を予定している。
経営陣は
・vending machineを成長ドライバーに位置づけている
・北米以外の店舗は全体の2%以下、今後も海外への出店は続ける
・北米では3500店舗を展開する十分なポテンシャルがあるとみている
株主還元:
アニュアルレポートやプレゼン資料を見ても株主還元に積極的ではない気がする。
あくまでも顧客第一主義で収益と成長があり、その結果として株主へのリターンがあるという考え方に思える。
現在16年連続増配中だが今後の配当政策についても特に言及はない。
ただしこれまでのリターンは十分すぎる。
今後:
北米出店余地1000店舗分とvending machine設置による成長は見込める。
利益の源泉は北米の配送ネットワークなので海外出店を増やして売上規模拡大はできても利益率は下がりそう。
ざっくり10年程度ならこれまでと同じことをして利益率を維持しつつ成長できるかも。
その後は北米の経済成長と同程度の成長を維持できればいいところか。
そろそろ成長企業から成熟企業に移っていくころなのかもしれない。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日本には馴染みがない企業ですが、投資対象として面白く、私もウォッチしています。
返信削除以下のような記事も見つけました。
アメリカで最も優良な「意外な企業」 ファスナルの成功の理由
http://www.dhbr.net/articles/-/2467
urlありがとうございます。読んでみます。
返信削除