VF corpは今四半期の獲得候補。
ABCはそのVF corpやNikeのブランドを取り扱っている。
利益率はVF corpやNikeの13%に対し、ABCは17%でブランドの仕入先よりも高い。
靴屋は儲からないと思っていたのだが、ちょっとABCを見てみて気になったところなどを。
売上高と営業利益の推移:
2000年に上場後毎年増収、営業利益は2003年以降毎年増。
ビジネス:
仕入れた靴を売る+自社ブランドの靴を売る
これは国内の比率だが4割が自社ブランド。
Hawkins、VANSといった自社ブランドをSPA方式で販売している。
VANSといえばVF corpだが国内での独占販売権はABCが持っている。25年ほど前に取得。
利益:
国内
売上高比は3/4程度。営業利益率は2割以上ととても高い。売上高の伸び率は1桁後半が続いている。
海外(アジア)
営業利益率は6%、売上高の伸び率は徐々に落ちてきて現在18%。
営業利益率に関しては世界のSPAなアパレル企業を見ても1桁後半となるとかなり優秀なほうだし、国内の営業利益率2割をどうやって出しているのかが気になる。
自社ブランドのSPAによる販売でそこまで高い利益率が出せるものなのか。
あと考えられるところだと、
・従業員に正規の労働対価を払わない(以前ニュースになっていた件)
・国内の高い販売力で、取り扱う他社ブランドからリベートを得る
とか?
株主構成:
一番上は創業者、次は創業者が大株主の会社、その次はたぶん配偶者。
概ね半数の株式を創業家で保有。
配当金:
2000年の上場以来減配なし、2005年から連続増配中(記念配当を除く)
株主構成からいってよほどのことがない限り今後も減配する理由はない。
株式数:
ここが一番わからないところ。たいした負債もないのにCBを発行して10%以上の希釈化をまねいている。
創業者からすると利益を損なう結果になっていると思うのだが。
wrap-up:
棺桶までもっていく前提なら素直にNKEかVFCでいいかも。
ただ国内利益率2割超にはひかれるものがある。
日本企業へも資産の一定程度投資する予定なので次のリセッションまでは業績推移を見守りたい。
あと靴屋は儲からないというような個人的思い込みは捨て去る必要がある。
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