2015/01/31

2015年1月の取引

買い:
PM $3,243
個別日本企業 20万くらい

売り:
個別日本企業 100万くらい


過去を振り返ると、2013年最初の買い付けはMO、2014年はBTI、そして2015年はPM。毎年たばこではじまっていた。
個別日本企業は去年から結構売っているので今年の配当金はぐっと減ってしまいそう。
あと配当金にフォーカスするブログで毎年配当金より売買益のほうが多いのはいかがなものか。

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2015/01/25

北米パイプライン事業への投資を考える

長期的に減配してなさそうなで今でもyieldがそこそこあるところ

KMI
ENB
Dividend Snowball Investingさんのところで昔MLPのスキームとともに詳しい記事が投稿されました。
私が初めてパイプライン事業の企業を知ったのはこのときです。

TRP
Dividend Snowball Investingさんが昔保有されていたような気がします。

SE
先月Total Return Investorさんのところで初めてこの企業を知りました。
Westcoast EnergyがDuke Energyにアクワイアされ、その後2006年に天然ガスの事業と一緒にスピンオフされた企業で、スピンオフされてからの歴史は浅いです。

OKE
Dividend Growth Investorさんのところにstock analysisがあります。


確認できたところではOKEを除く企業はキーストーンXLパイプラインに参画しています。
パイプライン増設せいかどことも最近のcapexはかなり大きいものになっています。(全事業に占めるパイプライン事業の割合は各社違いますし、10K等を読みこんでいるわけでもないので完全な推測です)
単年でみるとcapexがOperating Cash Flowを上回っているところもあって気になりますが、将来的には建設したパイプラインがしっかりと利益をあげてくれるということでしょう。

KMI(当時は3社に分かれていましたが)をウォッチリストにいれた2013年から現在にいたるまで結局パイプライン事業への投資はしてきませんでした。
2013年は私が配当成長企業への投資を意識して始めた年でした。
このころころは一般的によく知られた企業でもまあまあ納得のできるyieldだったのでそんな企業を中心に投資してきました。(KMIが3社に分かれていてよくわからなかったというのもあります。)
そんな企業も最近はyieldが低くなっており、SEを知った先月あたりから相対的にyieldが高い上記の企業への投資を考えています。

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2015/01/23

書評、医薬品業界 特許切れの攻防(後発vs先発)激戦地図

書評と言いつついつも自分用のめも書きですが。

今後の特許切れ大型医薬品:
薬品、会社、2011年売上高($M)
2013年
割愛
2014年
割愛
2015年
ディオバン、ノバルティス、6,984
ブロプレス、武田薬品、4,307
エビリファイ、大塚製薬、5,218
リュープリン、武田薬品
イレッサ、アストラゼネカ
2016年
プラビックス、サノフィアベンティス、9,729
グリベック、ノバルティス、4,659
ジェイゾロフト、ファイザー
ティーエスワン、大鵬薬品
オルメテック、第一三共

特許が切れたときの売上減少:
だいたい1年で半分以下になる
ファイザーのリピトール
2010年売上高$12,023
2012年売上高$5,028

新薬の発売まで:
成分の発見、創薬
特許出願
動物実験
フェーズ1~4
承認申請
承認審査
認可
発売
およそ10年間、300億円の開発費用。特許期間が20年なので発売後10年が独占期間
2007年から2011年までに発見された成分は732,498品目、うち承認まで進んだ成分が26品目

世界の新薬売上シェア:
アメリカ企業 42%
スイス企業 15%
日本企業 12%
イギリス企業 12%
フランス企業 8%
ドイツ企業 6%

処方される医薬品のうちジェネリックのシェア:
アメリカ 90%
ドイツ 82%
イギリス 73%
イタリア 64%
フランス 61%
スペイン 60%
日本 27%(現在60%を目指している)

ジェネリック企業大手:
2010年時点
テバ、イスラエル
サンド(ノバルティス)、スイス
マイラン、アメリカ
ラティオファーマ、ドイツ
スタダ、ドイツ
アクタビス、アメリカ
ワトソン、アメリカ
ランバクシー、インド

国内のジェネリック企業:
日医工、沢井、東和にテバを加えた4強
世界からみると売上高はまだまだ
生き残りのために海外進出が必須

バイオシミラー:
これまでよりコピーが難しい
ジェネリック企業は今までより高度な製造技術、品質管理、R&Dが必要とされる


ジェネリックは基本的に規模がちからになるはず。
世界シェアはテバが2割、次のサンド(ノバルティス)が1割。(両者とも新薬開発もしているが)
そういう意味では投資先として今後検討するかも。
本格的に投資するかは別にして今年いっぱいかけてイスラエルとスイスの配当税率を確認しておく。

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2015/01/21

配当成長ポートフォリオの配当金(2015年1月)





増加率38.2%(前年同期比)
うち配当成長による増加6.9%
うち追加投資による増加31.3%

去年の投資額が比較的大きかったためポートフォリオ自体の配当成長よりも追加投資による増加のほうが多くなっています。
来年以降は追加投資による増加はもっとゆるやかなものになりそうです。
たぶん5~10%くらい。

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2015/01/17

ドルを買付

"安全資産とされる円が買われた"のでとりあえず$10,000買付。
これで今年のNISA枠とエネルギー企業への投資はまかなえる程度にドルが用意できた。
ドルが長期的に強くなっていくだろう(円が弱くなっていくと言うほうがいいのか)と考えると、今年中にあと$150,000くらいは買付しておきたい。好機がくれば最大$200,000くらいでも。

米国株式に投資している人はすでに必要なドルを確保しているのだろうか。
私は全然確保できていないのでもうしばらくは"安全資産とされる円が買われる"機会がおとずれてほしい。
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2015/01/15

書評、石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?

アメリカでの石油開発業への参入障壁は非常に低い:
政府から鉱業権を取得しなくても石油を売れる。(アメリカ、カナダ以外では政府から鉱業権の取得が必須)
パイプラインは縦横無尽に走っている。細分化された専門(探鉱、開発、生産、販売)の業者が数多く存在する。
極端な話、土地を買って穴を掘り地下の石油を近くのパイプラインにつなげばすぐにお金になる。

シェールオイルの採掘コスト:
40~70ドル程度

資源量:
技術的に回収可能な資源の量。経済性を加味しない。

埋蔵量:
資源量のうち、通常の方法で経済的な採掘が可能な量。
埋蔵量の計算方法に国際的な規定はない。各企業が勝手に計算している。

アパッチ:
老朽化した油田の権益を買い、テールエンドで収益を上げている。

オール・オア・ナッシング:
石油があるかは掘ってみるまでわからない。
試掘は少なくとも数億円、多くなると百億円以上。
掘ってそこに石油がなければそれまでの費用は全損。

ハイリスク:
鉱業権取得から生産開始まで数年から10年。
試掘で必ず成功は無い。
過去最大の失敗プロジェクトは当時の金額で20億ドルの全損。

シェア:
1973年、IOCを代表するセブンシスターズが世界の供給量の64%を占める。
1983年、セブンシスターズが世界の供給量の35%に。NOCがシェアを奪う。
近年、NOCは原油・天然ガスの埋蔵量の65%、生産量の49%を占める。
IOCは埋蔵量の7%、生産量の16%
IOCは高度な技術が必要な場所(つまりコストが高い場所)での採掘を余儀なくされている。

今後の石油需要:
輸送分野では水素エネルギーが拡大するが、産業分野では依然石油が必要とされる。(シェルのシナリオプランニングより)

以上、書評というよりめも書き。
ハイリスクとなるとやはり大きい企業に投資したい。
RevenueでXOM,RDS,BPあたりが最上位。次いでCVX,TOT。どーんとさがってCOP。日本のINPEXとかは比較にならないほど小さい。
今のところ追加の投資予定はXOM,BP,CVXとBHP(石油事業あり)のどこか。あと過酷な環境でも探鉱、採掘できる技術があるSLBは検討の価値あり。
じりじりとCrude Oilが下がってきてどこで入ればいいかわからん状態だけれども、今年投資しないとたぶん将来後悔するので適当なところで投資したい。セクター分散とか気にせず単純に各社$5,000ずつ投資するとかもありか。

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2015/01/10

コングロマリットディスカウントを利用できないか

コングロマリットディスカウントとはいろいろな事業を展開している企業の企業価値が、個々の事業価値を総計したよりも割安に評価されていること。もしくは割安に評価される傾向があること。

将来受け取る配当金の増加を指向する場合、初期投資でも配当金再投資でも割安な状態の配当成長企業を買うことができると良い。
たとえば株価が永遠に下がり続けるなら、配当金再投資により将来受け取る配当金を加速度的に増加させることができる。(実際には長きにわたり配当成長を実現してきた企業の株価は一貫して上昇を続けているのでそううまくはいかない)
コングロマリットが常にディスカウント状態にあり長期的に配当成長を続けているなら、その企業への投資は一考に値する。(実際には常にということはありえない)


コングロマリットへの投資でリスク(良いリスク、悪いリスク)を考えてみる。
スピンオフによる事業価値の再評価:
企業内に埋もれている良い事業がスピンオフされると価値が正しく再評価される。
価値が見直されることでリターンを得る機会がある。スピンオフした事業の株価はおおむね上昇傾向にあるらしい。
ただスピンオフがあるかどうかはわからない。スピンオフでリターンがとれれば幸運だったという程度で。

割安な株価:
初めに述べたとおりだが、配当金再投資のときに企業が割安状態にあるなら将来の配当金というリターンは向上する。キャピタルゲイン重視なら株価が上昇しないことはマイナスポイント。

資本配分:
良い事業で得た利益が悪い事業に注ぎ込まれてしまう。これは経営陣が無能かどうかによるかも。ジャック・ウェルチはうまくやったみたい。余談だがウェルチの英語は聞き取りにくい。単に私のリスニング能力の問題かもしれないが。どっちにしてもまだ聞き取れたところで意味を即座に理解できないので関係ない。

リスク分散:
個々の事業に関連性が無いとひとつの事業環境だけが悪化しても企業全体の業績はそれほど悪化しないことも。
分散されたセクターから複数企業を選択してポートフォリオを組んでいるひとにはあまり関係なかったり。

非プロフィットセクターの重複:
管理部門等が企業内に重複して存在するとコストがかさんで非効率。


主なコングロマリット

いずれの企業も利益率は20%前後と高め。
GEの規模は抜きん出ている。
MMM,EMRは50年以上連続増配継続中。

まとめ
なんやかやと書いたけどディスカウント状態は常に期待できるわけじゃない。
結局は連続増配企業ということでUTX,MMM,EMRあたりへの投資を考えたい。
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2015/01/08

配当成長のちから(わたしの配当成長ポートフォリオ)

前回の記事前々回の記事で配当成長のちからを再確認した。
今回はわたしの配当成長ポートフォリオを確認してみる。

保有企業の2014年配当成長率

保有企業の2014年配当成長率は加重平均で8.2%、配当利回りは3.96%であった。
配当成長率はきりよく8%とし、これが今後10年維持される前提でこれまでと同様に以降20年を確認する。


なお2014年の配当金は現保有資産に2014年のDPS(1株あたり配当金)をかけた税引き前金額であり、実際に受け取った配当金とは異なる。


配当金受取のみ



配当金受取のみの場合、配当金は10年間で2.2倍、20年間で4.7倍になる。
今後私が何もしなくても20年後に配当金$25,887を受け取ることができるなら、この投資は十分以上の結果となる。


配当金再投資


配当金再投資の場合、配当金は10年間で3.6倍、20年間で25.1倍になる。
今後私が配当金を再投資するだけで20年後に配当金$139,382を受け取ることができるなら、この投資は十二分以上の結果となる。


配当金受取のみと配当金再投資の違い


前回、前々回は配当成長率5%、今回は配当成長率8%で確認した。わずか3%の違いだがその差は10年後、20年後に受け取る配当金に大きな影響を与える。
実際には現ポートフォリオの配当成長率8.2%が永続するかは不明であり、成熟企業の成長率が鈍化することを考えれば、配当成長率も徐々に低下すると思われる。

しかしながらリーマンショック、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、その他数々の景気後退や株価暴落がおきた年でさえ配当金を増配してきた企業への投資は、株価上昇にたよることなく毎年受け取る配当金を積み増すことができる最もよい投資のひとつであると私は考えている。
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2015/01/04

配当成長のちから(配当金再投資)

前回の記事では投資したXYZ社の株式は買い持ち(継続保有)し、配当金は受け取るだけの前提とした。
今回は受け取る配当金をXYZ社に再投資(配当金でXYZ社の株式を買付)する前提とする。
現在仕事に就いていて普段はその収入の範囲内で生活しており、投資は将来の資産またはインカムの形成を目的としている人は配当金を再投資しても差し支えないはずである。
再投資する前提では投資先企業の株価推移が重要になるが、ひとまずここでは株価は変わらないものと仮定する。

では前回と同様に。
ここに配当利回り3%、配当成長5%の企業XYZがあるとする。この企業に10万円投資すると仮定とする。
このXYZ社の株価は1株1円であり、10万円で10万株を取得した。

1年目に受け取る配当金は利回り3%で3,000円となる。
この3,000円の再投資により3,000株を取得し、合計保有株数は103,000株となる。
2年目に受け取る配当金は1年目から配当が5%成長して3,245円(=103,000株×3.15%)となる。
この3,245円の再投資により3,245株を取得し、合計保有株数は106,245株となる。
以降は表にして確認してみる。


10年目で受け取る配当金は6,440円であり利回りは6.44%となる。(再投資しないケースと比較してプラス1.79%)


20年目で受け取る配当金は18,522円であり利回りは18.52%となる。(再投資しないケースと比較してプラス10.94%)


30年目で受け取る配当金は74,955円であり利回りは74.96%となる。(再投資しないケースと比較してプラス62.61%)

1年目が30歳とすると60歳の時点で利回り74%の資産を保有していることになり、資産を取り崩さずに受け取ることができる配当金は将来の安心となるはずである。
投資額が100万円なら毎年74万円超、1,000万円なら毎年740万円超の配当金となり、31年目以降も配当金は増えていく。

もうすこしだけ保有し、配当金再投資を続けてみる。

32年目以降毎年受け取る配当金は投資額の10万円を超過する。
39年目から40年目にかけて増加する配当金は投資額の10万円を超過しており、以降毎年受け取る配当金は投資額と同額以上の金額が積み増しされていく。
40年目で受け取る配当金は516,346円であり利回りは516.35%となる。投資額の5倍の配当金を受け取ることができる。

配当金受取のみと配当金再投資の違いは以下のとおり。


配当成長と配当金再投資をあわせた投資は、複利のちからを十二分に享受できる最もよい投資のひとつであると私は考えている。
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2015/01/02

配当成長のちから

ここに配当利回り3%、配当成長5%の企業XYZがあるとする。このXYZ社の株式に10万円投資すると仮定する。
1年目に受け取る配当金は利回り3%で3,000円となる。
2年目に受け取る配当金は1年目から配当が5%成長して3,150円となる。
以降は表にして確認してみる。


10年目までに受け取る配当金総額は投資額の37.73%。投資額に対する10年目の利回りは4.65%となる。
もう少し保有を続けてみる。


20年目までに受け取る配当金総額は投資額の99.20%。投資額に対する20年目の利回りは7.58%となる。
20年間で投資額とほぼ同額の配当金を受け取ることになる。
もう少し保有を続けてみる。


30年目までに受け取る配当金総額は投資額の199.32%。投資額に対する30年目の利回りは12.35%となる。

1年目が30歳とすると60歳の時点で利回り10%超の資産を保有していることになり、資産を取り崩さずに受け取ることができる配当金は将来の安心となるはずである。
投資額が100万円なら毎年10万円超、1,000万円なら毎年100万円超の配当金となり、31年目以降も配当金は増えていく。
もちろんすぐにまとまったお金が必要になればXYZ社の株式を売却してもよい。一般的な株式に求めるリターン(仮に7.2%とする)で投資額10万円の30年後の株式価値は80万円程度が予想される。

40年目まで保有する人は下記参照。
40年後は利回りが20%を超える。


米国では過去10年間の配当成長が5%以上の企業は数百社存在している。
配当成長が5%以上(10%,15%,etc)の企業も数多く存在している。
過去30年以上毎年増配を継続してきた企業は100社近く存在している。最長は連続60年。
(残念ながら国内企業で最長連続増配年数は24年。)

投資の目的が今すぐではなく、将来必要なお金を手に入れるためであるなら、配当成長投資は最も良い投資のひとつだと私は考えている。

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