2015/01/10

コングロマリットディスカウントを利用できないか

コングロマリットディスカウントとはいろいろな事業を展開している企業の企業価値が、個々の事業価値を総計したよりも割安に評価されていること。もしくは割安に評価される傾向があること。

将来受け取る配当金の増加を指向する場合、初期投資でも配当金再投資でも割安な状態の配当成長企業を買うことができると良い。
たとえば株価が永遠に下がり続けるなら、配当金再投資により将来受け取る配当金を加速度的に増加させることができる。(実際には長きにわたり配当成長を実現してきた企業の株価は一貫して上昇を続けているのでそううまくはいかない)
コングロマリットが常にディスカウント状態にあり長期的に配当成長を続けているなら、その企業への投資は一考に値する。(実際には常にということはありえない)


コングロマリットへの投資でリスク(良いリスク、悪いリスク)を考えてみる。
スピンオフによる事業価値の再評価:
企業内に埋もれている良い事業がスピンオフされると価値が正しく再評価される。
価値が見直されることでリターンを得る機会がある。スピンオフした事業の株価はおおむね上昇傾向にあるらしい。
ただスピンオフがあるかどうかはわからない。スピンオフでリターンがとれれば幸運だったという程度で。

割安な株価:
初めに述べたとおりだが、配当金再投資のときに企業が割安状態にあるなら将来の配当金というリターンは向上する。キャピタルゲイン重視なら株価が上昇しないことはマイナスポイント。

資本配分:
良い事業で得た利益が悪い事業に注ぎ込まれてしまう。これは経営陣が無能かどうかによるかも。ジャック・ウェルチはうまくやったみたい。余談だがウェルチの英語は聞き取りにくい。単に私のリスニング能力の問題かもしれないが。どっちにしてもまだ聞き取れたところで意味を即座に理解できないので関係ない。

リスク分散:
個々の事業に関連性が無いとひとつの事業環境だけが悪化しても企業全体の業績はそれほど悪化しないことも。
分散されたセクターから複数企業を選択してポートフォリオを組んでいるひとにはあまり関係なかったり。

非プロフィットセクターの重複:
管理部門等が企業内に重複して存在するとコストがかさんで非効率。


主なコングロマリット

いずれの企業も利益率は20%前後と高め。
GEの規模は抜きん出ている。
MMM,EMRは50年以上連続増配継続中。

まとめ
なんやかやと書いたけどディスカウント状態は常に期待できるわけじゃない。
結局は連続増配企業ということでUTX,MMM,EMRあたりへの投資を考えたい。
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