過去50年のセクター別リターンではヘルスケア、生活必需品、エネルギーが市場平均をアウトパフォームした。
ヘルスケアセクターにおける製薬会社のブロックバスターがリターンをかさ上げしているのではという疑い。
今後ブロックバスター無しでも過去と同様に稼げるのか。
周知のようにブロックバスターは出なくなってきて、製薬会社はパテントクリフを絶賛転落中。
イーライ・リリー、2009年に42年連続増配記録がストップ。
ファイザー、2009年に41年連続増配記録がストップ。
もちろんヘルスケアセクターは製薬会社だけではなく、バイオ、医療機器といった会社も含まれているためブロックバスターがなかったとしてもリターンは良かったのかもしれない。でも今のところ製薬会社を保有しようとは思わない。保有するなら医療機器を狙いたい。バイオっていまいちよくわかりません、いえさっぱりわかりません。
ただし、リターンは実際の成長とそれに対する市場の期待値で決まるので、もうだめだと思われて見放されているならそれはそれでいいのかもしれない。タバコとか?
ブロックバスター出現前の50年間のヘルスケアセクター対市場平均ってどっかに落ちてたりしないでしょうか。
パテントクリフは山を過ぎたと言われています。承認当局も従来よりは柔軟に新薬の審査に取り組んでおり、かつ、ガンなど直接生存率を高めるもので、分子標的薬はかなり高い単価が設定できます。
返信削除また、患者数が少ないがゆえに、誰も薬を作らないがため不治の病といわれている稀少病に対する薬も高い価格が設定できます。
したがって、従来より対象患者数が少ない薬でも、単価アップで十分ブロックバスターの余地が残っています(保険を負担する立場からはトホホですが)。
こういった時代の流れに沿った経営の出来る製薬会社は今後も高いパフォーマンスを維持できると思います。結局環境変化についていけるか否かですね。
イーライ・リリーはパイプラインの充実が進んでいますので、今後復活の余地があると思われます。
アムジュンとかバイオジュンアイデックあたりだと、向こう10年程度の増配は確実のような個人的感想です。
低分子薬からバイオ薬(バイオというとわかりにくいかもしれませんが、薬が効くメカニズムをお調べになられると、へえ~って感心されると思います。今は副作用が小さいようにできるような分子標的薬が開発の中心になっています)への流れについていける企業が向こう10年程度のポイントでしょうね。
個人的には、この分野は配当株投資では避けられないセクターだと思っています。
もちろん、医療機器でもいいと思います。今は各社成長に苦しんでいますが。
gonchan0810さん。ありがとうございます。
返信削除希少疾病薬についてはFDAが数年間の独占販売状態を作り出し、製薬手順は確立しているけど儲からないから作らない状態を解消しているようですね。難病を患う人やその家族にとってなによりのことだと思いますし、日本でもすべきだと思います。
他の人の考えをコメントで知ることができるというのはとても有り難いことです。知らなかったことを知ることができたというのはブログをはじめた甲斐があったというものです。
ヘルスケアセクターについては「要分析」にステータス変更してみます。定性的分析はほぼ無理ですが、定量的分析なら公開情報からできそうですし。