「オレオ」「リッツ」「プレミアム」は国内で力強いブランドを持っています。約半世紀をかけてライセンス供与によりヤマザキナビスコがそのブランドを築いてきましたが、ライセンス契約終了により9月以降はモンデリーズが販売します。
現在日本で販売されているこれらビスケットは他国で販売されているものとは違う味になっているらしく、日本人の舌にあうよう変更されているとのことです。9月以降はさらに味を改良したビスケットが販売されます。
契約終了によりヤマザキナビスコは今後オレオや擬似商品の販売ができなくなりますが、契約で制限されていたビスケットの海外展開ができるようになるようです。
過去を振り返るとマールボロもJTがライセンス供与を受け国内でオリジナルとは違う風味で販売していました。
こちらも現在はライセンス契約が終了しています。
「JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書」には当時JTがライセンス契約を更新しない決断をしたくだりがあります。売上の小さくない額をマールボロが占めていましたが、ライセンスを受け続けても結局は他社ブランドを肥え太らせるだけなので、リスクをとって決別を決めたようです。とはいえマールボロのブランド力は現在においても圧倒的ではありますが。
よその国で成功したブランドをそのまま持ってきても受け入れられないという事例をみると日本人というのはとてもやっかいな人種ですね。まあ私も米国のチョコレートは口にあわないのであまりとやかく言えません。
Disclosure:Long JT,MDLZ,PM
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