2015/09/10

書評、石油の帝国

エクソンモービルの前CEOリー・レイモンドと現CEOレックス・ティラソンの時代、エクソンのアラスカ沖タンカーオイル流出にはじまり、BPのメキシコ湾オイル流出を締めくくりとして描かれている。

エクソンモービルは国民からは相当嫌われている。
原油が高止まりするとガソリン代が家計を圧迫するし、何よりその時エクソンモービルは四半期決算だけでも巨額の利益を計上するから。
実際のところダウンストリームの利益率はとても低く、巨額の利益はアップストリームによるのだけれども。
そしてそれでもなおどこでガソリンを入れるかと聞かれるとエクソンかモービルという答えが多いという。
これが理由でエクソンとモービルが合併したときもガソリンスタンドは別の名前のまま運営していくことにしたのだとか。

その他、埋蔵量リプレースや独裁者統治下での操業の話はおもしろかった。
投資という観点から見て特に得るべきところはないと思うがとてもおもしろいので是非手にとってほしい。
600ページありますがすぐ読み終わります。


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