Paychexは1971年設立。
主に米国中小企業に給与処理サービスを提供しています。
設立当時、大企業は給与処理に高価なコンピュータを導入することができましたが中小企業はできませんでした。
そこでPaychexがコンピュータに設備投資し、給与処理サービスを提供するビジネスを展開しました。
最初は規模の経済でPaychexは優位に立ちますが、その後誰もが安価にコンピュータを入手できるようになるとその優位性は失われます。
しかしPaychexはそれまで長年培ったexpertiseを次の優位性としました。
米国における給与処理は複雑です。自治体ごとに異なる規定。たびたびおきる税制変更。個人個人で違う健康保険、年金。キャリアチェンジでさまざまな引継ぎも。
また支払処理は多い企業で年52回、つまり毎週発生します。
このように煩雑で面倒な業務の代行サービスを中小企業をターゲットに提供し高い利益率をあげてきました。
さて、妄想的な定性確認はここまでにして、数字をみていきましょう。
Revenue,Income,Margin:
リセッションでも利益はピークから1割減少でとどまっています。
利益率は高く4割前後を維持しています。
Cash Flow:
Capexは営業CFの1割程度、FCFは申し分ないです。
Balance sheet:
no debtです。
Dividend:
配当金は1988年から支払い開始。
連続増配ではないですがこれまで減配はありません。
現在yieldは3.47%、payoutは8割超です。
Peer:
Automatic Data Processing(ADP)
雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計を発表している有名な会社です。
売上規模はPaychexのおよそ4倍。利益率は2割弱といったところ。
Paychexは中小企業を相手に利益率4割をキープできているので、大手企業を相手にしているADPとすみわけができているようです。そうだとしてもいつか侵食してこないとは限りませんが。
詳細はこちらへどうぞ。
Wrap up:
PaychexのPEは24xです。s&p500が20xなのでちょっと割高です。
もう少し下落してほしい。
まあ今飛び込むのも悪くないかも。
将来的にはADPとあわせて保有したいです。
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