このたびLockheed MartinはUnited TechnologiesからSikorsky Aircraftを9Bで買収することに合意しました。
UBSによるとこのディールは3連勝単式をあてたようなものだそうです。
Sikorsky Aircraftはヘリコプターの製造会社です。
製造しているヘリの有名どころとしては映画「ブラックホークダウン」のブラックホーク、海自のこんごう型護衛艦に配備されているホワイトホークなどですね。
20の国で営業し、40の国でその製品が使われています。
売上の75%は軍需、残りは商用です。国内と海外ではちょうど半々。2015年の売上は6.5Bの想定です。
今回の9Bという買収額はEBITDAにして13.0X、税控除後の7.1Bだと10.3Xとなっておりこれはとてもお買い得だと思います。競馬をしないので3連勝単式に相当するのかはさっぱりわかりません。そもそも3連勝単式の意味すら知りませんが。
Lockheed Martinは今後何年にもわたってその売上をささえるF35が有名ですが、ここにSikorskyのヘリを加えることによりCore Defense Businessを強化します。
また買収と同時にITサービス部門の戦略見直しも発表しました。
軍需、エネルギー、宇宙関連のITサービスは残します。
これ以外の政府、商用の航空交通、ヘルスケアなどのITサービス(およそ6Bの売上)は売却するかスピンオフします。
これらは会社全体のマージンをかなり下回っているようなのでomitすることで利益率の改善が見込めそうです。
Disclosure:Long LMT
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