キヤノンは2013年からネットワークカメラ監視事業を進めてきました。
今回のアクシス(スウェーデン)買収は2014年のマイルストーンシステムズ(オランダ)に次ぐ買収です。
監視カメラ市場において世界シェアはアクシス17.5%で首位、以下俳句ビジョン13.0%、パナソニック9.1%です。
直近の株価に5割のプレミアムをのせた買収額は3337億円、全額自己資金でまかないます。
これはキヤノンが保有している現金同等物の約4割に相当します。
公開されているアクシスの決算を確認してみます。(以下、1SEK=約14円)
CS(2014):
営業CF 8.6B
投資CF 2.0B
簡易FCF 6.6B
投資回収期間(簡易計算):
買収額/FCF=50
計算間違ったかと思いますね。もしくは決算数値を間違ったとか。
実際まちがってるかもしれません。いや誰か間違っていると言ってください。
PL(2014):
NetSales 78.2B
OperatingProfit 10.3B
NetProfit 7.7B
成長も考慮して回収期間をみてみます。
過去10年の成長(CAGR):
NetSales 23
OperatingProfit 31
NetProfit 31
今後10年CAGR10%なら、買収額/10年後FCF=19
今後10年CAGR20%なら、買収額/20年後FCF=8
あくまでもアクシス単体の数字ですが、いまいちです。
さらに今後も20%以上の成長が続くと期待するのは難しいかもしれません。
相乗効果でどこまで両社が成長できるかで回収期間は変わります。
複数の調査会社の結果ではネットワークカメラ市場は年率2桁成長を続けていて、今後もしばらく成長は続くとの予想です。
両社がどこまで成長できるかしばらく見続けたいと思います。
Disclosure:Long キヤノン
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