2015/12/12

CH Robinson Worldwide (CHRW) を確認する

CHRWの設立は1905年。一時期従業員持ち株会社になったのを経て1997年にpublic化されました。
同社は米国の3PLで世界中にネットワークを持っていますが北米でのトラック運送が主な事業です。
トラックをいっぱいにして走らせたい運送会社と荷物を安く速く送りたい荷主を仲介する事業をしています。


これはLTL(Less Than Truckload transportation:アメリカでよく見かけるばかでかいトラックよりも小さめのやつのことですかね)セグメントのイメージですが、顧客からの複数のオーダーをいったんとりまとめてから効率のよいかたちでばらして各運送業者に配達を依頼しているようです。
取り扱う運送手段はトラック、LTL、海運、空輸、インターモーダルと様々なのでおのおの最適な仲介方法を採っているのだと思います。


Revenue and Income:

営業利益率は前回の好景気のときは8%弱でしたが実力は5%を上回る程度といったところでしょうか。
大きなリセッションにもかかわらず2009年売上はわずかの減少で、利益はほぼ一貫して成長しています。
ただこのところの成長率は芳しくないようです。
今後の大きな成長は期待できないかもしれません。


EPS and DPS:

右肩上がりですが、EPSの成長減に沿うかたちでDPSの成長も減っています。


Cash flow:

どの年もcapexはOpCFの1割前後。FCFは十分以上です。
横軸がきれいに年単位で区切られていないのはグラフの設定をするのが面倒だからです。いつものことですがご了承ください。


Services:

トラック輸送が大小あわせて売上の75%以上を占めています。


Geographics:

売上の9割は米国です。


Customers:

顧客の業種はそこそこ分散されています。
また顧客の上位500社が売上の5割を占めていて、トップでも売上の2%以下です。こちらも分散されています。


Payout:

徐々に増え続けていて現在は5割弱です。


Dividend:

現在連続増配17年。
1997年のpublic化以降増配を続けています。
直近で上に線が伸びているのは今月の増配13%によるものです。
Yield 2.77%、私個人としては3%ほしいですが・・・


Capital Management:

NetIncomeのうちおそよ9割を株主還元にまわす方針です。
還元はdividendとshare buybackがだいたい半々です。


Long-Term Growth Target:
1997年以降Revenue, OpIncome, EPSの成長率目標を年15%としていましたが、2013年10%に改定しました。
下記は2015Q3の数字ですが5%~10%+になっています。よくても10%という感じ。
欧州が15%+というのはちょっと多めに見積もりすぎな気もします。
現在売上の9割が一番成長が低い米国(北米)なので、他での事業比率を増やしていってほしいですね。



Peers:
United Parcel Service(UPS)
FedEx(FDX)
Expeditors International of Washington(EXPD)
このあたりを同業として数値確認してみました。
次は同業比較を記事にできればと思います。書くとは言っていない。

ところでFedExといえばトム・ハンクスのCast Awayという映画が面白いのでおすすめです。
ウィルスーン!


Disclosure:現時点でなし

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