source:spectraenergy.com, morningstar.com, dividend.com
Spectra EnergyはDuke Energy(DUK)から2007年にスピンオフされました。
Duke Energyが過去に買収したWestcoast Energy、Union Gasに加えて天然ガス事業をSpectra Energyとして分離しています。
Business Portfolio:

事業領域は大きく4つ。
SEP
天然ガス輸送用パイプラインのオペレーションです。2013年から一部原油の輸送もしていますが規模はかなり小さいです。
Distribution
Union Gas社がこの事業領域です。同社はOntario州周辺に天然ガスを供給しており、カナダで2番目に大きい天然ガス事業者です。
Western Canada transmission & processing
西カナダでgathering, processing,transportingのサービスを提供しています。
Field Services
Spectra EnergyとPhillips 66 (PSX)が折半出資したJVであるDCP Midstream(DPM)がこの事業領域です。
なおSEPとDPMはそれぞれ単独でも上場しています。
Revenue, Profit:

大きなリセッションがおきたときでも業績は安定しています。
CAGR:
DCF:
MLPではdistributable cash flow(DCF)が一般的な企業におけるfree cash flow(FCF)の代わりの指標になるようです。DCFは配当可能額の基になります。DCFの簡易計算式は、
DCF = netincome + depreciation + amortization - maintenance capex
純利益に有形および無形資産償却を足し戻してパイプラインやストレージなどの固定資産維持費用を差し引いた額ですね。事業者によって正確な計算式には違いがあると思います。
2015-17 Plan:
2017年までのDCFおよびDPSの見通しは次のとおりです。

2016年以降はDividend Coverageが1.0xとなりDCFのほぼすべてが配当金支払いにあてられます。
この見通しは現行プロジェクトの進捗状況とそのサービスイン予定日に基づいているようです。
プロジェクトは以下のようになっています。

日付が2017年末以降のプロジェクトが本格的に決算に貢献するのは2018年以降になると予想されます。
なお今後必要となるプロジェクトの資金はSEPがlong term debtとequityを50/50でファイナンスします。
どこのパイプライン事業者も拡張計画を実行中ですが、今は低金利で借りれるので資金面では事業環境は良好なんだと思います。
Dividend:

2015年以降は公表予定額です。

現在のYieldは3.8%です。MLPに投資するなら4%台後半はほしいところです。
Conclusion:
パイプライン事業者で投資を検討しているのはKMIとSEです。Yieldが納得できる水準になったら投資する予定です。
Disclosure:ないよ
